立憲民主党の泉健太代表は4日、最高顧問の菅直人氏や小泉純一郎氏ら5人の首相経験者が東京電力福島第1原発事故で「多くの子供たちが甲状腺がんに苦しんでいる」と欧州連合(EU)欧州委員会に書簡を送ったことについての見解を示した。

福島県の内堀雅雄知事は、がんと被ばくの関連が認められないとして「科学的な知見に基づき、客観的な発信を」と5氏に文書で要請しており、「内堀知事の考え方に同意する」と語った。菅氏への対応については「元首相という枠組みの中での行動、ご自身の判断で行われているものだと理解している。党としての活動ではない」とした。

泉氏は菅氏が日本維新の会を創設した橋下徹氏について「(ナチス・ドイツの)ヒトラーを思い起こす」などと自身のツイッターに投稿したことを受け、日本維新の会から謝罪撤回を求められている問題でも「ご本人の一存でやられていること。基本的に党として関与することは考えていない」との姿勢を示している。