将棋の藤井聡太竜王が12日、19歳10カ月の史上最年少5冠に輝いた。11日からの2日制で東京都立川市「SORANO HOTEL」で行われていた第71期ALSOK杯王将戦7番勝負第4局(主催 毎日新聞社・スポーツニッポン新聞社・日本将棋連盟)で、渡辺明王将(37)を下した。これで4連勝として初の王将を獲得。現在保持する竜王・王位・叡王・棋聖に加え、5冠となった。

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藤井5冠が今後、控えているのは叡王、棋聖、王位の防衛戦。22年春以降、9月まで3連続である。これらを防衛した上で、並行して行われる王座戦挑戦者として、今年8~9月予定の5番勝負で王座を奪えば、6冠。10月から始まる竜王戦で初防衛を果たす一方、12月までに棋王戦挑戦者となる。来年1月から始まる王将戦を防衛し、同年2月開始予定の棋王戦5番勝負で先に3勝すれば7冠。

残る名人に挑戦するためには、今年3月に行われる順位戦B級1組で勝ち、名人戦挑戦権を争う1クラス上のA級に昇級するのが条件。昇級して、今年6月(開始予定)から来年3月まで行われるA級順位戦で成績最上位者として挑戦者となり、来年4~6月の名人戦7番勝負で先に4勝すれば、8冠達成となる。