れいわ新選組の山本太郎代表が2日の衆院内閣委員会でも声を荒らげた。警察法の一部を改正する法律案の質疑で「コロナ禍の混乱に乗じて、プライバシー侵害上等の警察庁の権限拡大する法改正に反対するしかない」などと猛反発した。反対討論では「すいません。反対討論している間に大きな声でしゃべるのやめてもらえますか。この少ない時間の中で、ちゃんと話を聞く姿勢を見せてください」などとヤジに対して怒りの抗議を行った。採決では与野党の賛成多数で原案の通り、可決された。

この日の参院本会議でウクライナを軍事侵攻したロシアを非難する決議を採択したが、れいわ新選組は反対した。1日の衆院本会議での非難決議では「言葉だけのやってる感を演出する決議になってしまう。形式だけの決議は必要ない」(山本氏)などとし、両院で全会一致とならなかった。

山本氏らは2月22日、衆院で2022年度予算案が採決された壇上で、「これっぽっちの予算案で困っている人たちを救えるか」などと絶叫抗議を行い、物議となった。1日に衆院議院運営委員会の山口俊一委員長から厳重注意を受けた山本氏は会見で「少数会派の発言権を奪う今の国会の在り方が問題。発言の場はあそこしかなく、あのような意思表明をする以外なかった」などと反論した。