16日深夜に発生した地震の影響を受け、東京電力は17日、管内の1都8県で一時最大約210万軒の停電が発生したと発表した。

東電の担当者によると、16日午後11時59分に最大210万軒で停電が発生。内訳は栃木で約12万軒、群馬で約8万軒、茨城で約22万軒、埼玉で約30万軒、千葉で約22万軒、東京で約70万軒、神奈川で約31万軒、山梨で約12万軒、静岡で約3万軒に上った。順次送電を再開し、17日午前2時52分に全域で復旧した。

送電には、電気の供給と需要のバランスを保ち「周波数」を一定にする必要があるという。周波数が低下すると、他の正常な発電機まで自動的に停止し、不測の停電が広範囲に及ぶ可能性があるという。今回は地震の影響で火力発電所が停止し、供給力が大きく減った。周波数を低下させないため、需給バランスなどに応じて「周波数低下リレー」が作動。需要の大きい東京などで自動的に送電を停止した。

東北電力管内では、青森、岩手、宮城、福島、新潟で最大15万8370軒が停電した。17日午後6時時点で、宮城で約100軒、福島で約1800軒で停電が続いている。