れいわ新選組代表の山本太郎衆院議員(47)が15日、国会内で記者会見を開き、議員辞職することを発表した。山本議員は昨年10月に衆院選に比例東京ブロックで当選し、現在1期目の任期途中だった。

山本氏は衆院議員を辞職した上でこの夏の参院選に出馬する考えを示した。「辞職してどうするのかですが、参院議員選挙に出ます」と明言した。「いまの国政の中をみていると、今度の選挙では、自民党は大きく議席を減らさないと思われ、野党が議席を大きく増やすとは見ていない。この間に維新が議席を伸ばすようでは危険な状態になる。消費税の増税、憲法改正への道が進み、好戦的な外交になって戦争の当事者になるかも知れない」と持論を展開。「国会の中で最大限、永田町の空気を読まない勢力が大きな存在となっていくことが大事」とし「選挙が行われない3年間の黄金の期間に最悪の場合大政翼賛会になるかもしれない。茶番にならないような人たちを増やしていかなければならない。そういう思いで(衆院議員を)辞職することを決めました」と話した。

参院選は6月22日に公示され、7月10日投開票が有力となっている。

記者会見に先立ち自身のツイッターアカウントで「山本太郎は本日、議員辞職します。この後、事務総長に辞表を提出し、その理由を14時の記者会見でお話しします」と告知。午後に細田博之衆院議長に宛てた議員辞職願を、衆議院に提出した。

辞職が認められると、れいわの比例名簿で次点だった櫛渕万里氏が繰り上げ当選の候補となる。

俳優、タレントから転身した山本議員は13年の参院選で初当選。19年4月にれいわ新選組を旗揚げし、同年7月の参院選に比例区で出馬したが、比例特定枠を使い、重度の障がいがある新人2人を押し上げ2議席を獲得したものの、名簿順3位で出馬した山本氏は落選していた。この選挙で政党要件を満たし、党代表となった。