大阪のシンボルとして長年愛されてきた通天閣に、新アトラクション「TOWER SLIDER」が9日、オープンした。

平日朝の静かな新世界。午前10時の開始を前に、20人もの行列ができていた。先頭は、スライダーに乗るためだけに宮崎県から来たという54歳の男性は、9時間前から並んでいたと明かした。

男性は、絶叫マシンマニアだと言い、世界中のアトラクションに乗ってきたそうだ。タワースライダーの感想には、「すごいくねくねしていた。スリルがあって、スライダーでは世界一だと思う」と興奮気味に話し、「もう1回滑ってきます」と、足早に乗り口に向かって行った。

オープンから1時間が過ぎても客が途切れることはなく、中には東京や山口など遠方からの旅行客も散見された。

通天閣の目の前で17年飲食店を営んでいるという女性は、「大阪の人は新しいもん好きやから、人気になるんとちゃうかな。旅行客も来てもらえたら」と期待を寄せた。

スタートに先駆けた同日午前9時からは、通天閣地下の「わくわくランド」でオープニングセレモニーが行われ、多数報道陣が詰めかけた。出席した通天閣観光の西上雅章会長は、「滑って滑って滑り回って絶叫してください!」と、新アトラクションの開業を心待ちにしていたファンに向けてメッセージを送った。【竹本穂乃加】