立憲民主党の前副代表で今夏の参院選に同党の比例代表で出馬予定の辻元清美前衆院議員(62)と、立憲民主党最高顧問の菅直人元首相(75)が29日、日本維新の会の本拠地・大阪で街頭演説した。

JR天満駅前でマイクを握った辻元氏は、大阪府と大阪市が誘致を進めるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)をめぐり、誘致の是非を問う住民投票条例制定に賛同する署名が府への直接請求に必要な数を上回ったことを受け、聴衆に「大阪にカジノはいらん。日本にカジノはいらん」と訴えた。

辻元氏は昨年10月の衆院選に大阪10区から出馬したが、日本維新の会新人に敗れ、比例復活もできなかった。「維新を勝たせすぎたらあきまへん。負け惜しみを言っているんちゃう」と危機感を示し、「維新は身を切る改革と言ってきたけど、なにがやりたいのかはっきりしてきた。『維新のやりたこと、カジノ、イソジン、核シェアリングの名の核武装』。こういう声を聞きました」と辻元節をさく裂させた。