日本維新の会の藤田文武幹事長は8日、立憲民主党などが提出するとしている岸田内閣と、細田博之衆院議長の不信任決議案について私見と前置きした上で「政治的には、いつも会期末に行われている。わが党は政治的な茶番劇に近いというスタンスでやってきた」と同調しない可能性を示唆した。「岸田内閣を全面的に肯定するつもりはないが、手段としては慎重に考えるべき」などとした。

立憲民主党の泉健太代表が、この日午前に緊急会見を行い、岸田内閣と細田衆院議長に対する不信任決議案の提出を表明し、他党に賛同を求めた。日本維新の会も立民の西村智奈美幹事長から趣旨説明を受けた。細田氏を巡っては1票の格差を是正する「10増10減」に否定的な立場を強調し、国会議員の歳費について「100万円しかない」などと発言して与野党で問題視され、一部週刊誌でセクハラ疑惑も報じられた。藤田氏は「週刊誌報道を証拠として、それを理由に政治的な動きをするというのは慎重であるべき」としたものの、10増10減や議員報酬については「ありえない発言。資質に問題がある。説明責任はある」とした。