愛知県岡崎市の公立学校で昨秋、職員室用の給食に排せつ物を混ぜたとして、この学校に勤務する20代の女性職員が、偽計業務妨害と器物損壊の疑いで書類送検されたことが16日、分かった。

岡崎市教育委員会によると、昨年10月8日、校長が安全を確認するために給食前の検食をしようとしたところ、主菜のおかずに異臭や変色があることに気付き、学校全体で取りやめ、緊急用の食材に代えた。保健所が調べたところ、職員室用の容器に入れられた主菜だけから、大腸菌が検出された。食べた人はなく、職員らに健康被害はなかった。学校から報告を受けた同市は、県警に相談し、被害届を出していた。

保護者や子どもたちの不安が高まる事件だが、市教委は「こういうことも防ぐため、検食を毎日継続していることを説明したい」と話している。