将棋の国民栄誉賞棋士、羽生善治九段(51)が16日、前人未到の通算1500勝(未放映のテレビ棋戦を含む)を達成した。大阪市「関西将棋会館」で行われた第81期順位戦B級1組1回戦で午後8時56分、82手で山崎隆之八段(41)を下した。羽生は前期、1993年(平5)より29年在籍していた、名人戦への挑戦権を争うA級リーグから1クラス下のB級1組に陥落。同時に陥落した山崎と、初戦でぶつかっていた。入れ替わりで、B級1組から藤井聡太5冠(19)と稲葉陽八段(33)が昇級していた。今回は出直しの一戦だった。
大記録の達成に日本将棋連盟会長でもある佐藤康光九段(52)は、「このたびは通算1500勝達成、誠におめでとうございます。1つ1つ丁寧に積み上げた中での前人未到のとてつもない大記録であり、7割弱という高勝率の中での達成は同世代の1人として、敬服の至りです。今後も将棋界のトップランナー、先駆者としてますますご活躍を祈念いたします」とコメントした。
また、タイトル戦で何度も死闘を繰り広げた谷川浩司十七世名人(60)も、「前人未到の1500勝達成、おめでとうございます。羽生九段の素晴らしいのは、相手に力を出させないのではなく、盤上の真理を追究し、お互いにベストを尽くした中で勝ち星を積み上げたことです。羽生さんにとっては通過点だと思います。これからも将棋界をリードしながら、名局、熱戦で将棋ファンを魅了し続けて下さい」との祝辞を寄せた。

