参院選(10日投開票)は3日、ラストサンデーを迎え、与野党の党首や幹部らが全国でラストスパートに突入した。自民党の岸田文雄首相(64)は東京・渋谷で東京選挙区(改選数6)に立候補したアイドルグループ「おニャン子クラブ」の元メンバーのタレント生稲晃子氏(54)から応援をスタートし、俳優の石坂浩二(81)も駆けつけた。

岸田氏は「いよいよ夏の一大政治決戦も終盤戦を迎え、全国有数の大激戦区、30人以上が立候補している東京選挙区において自民党が自信と誇りを持って公認させていただいている」と支持を訴えた。

演説の終盤には猛暑による熱中症とみられる症状で60代男性がダウンし、岸田氏が演説を中止する場面もあった。岸田氏は再開後には「まずは、みなさんの賃金を引き上げなくてはならない。賃上げ税制を始め、さまざまに呼び水となる政策を用意した」などと物価高に対応する経済対策を強調した。

東京選挙区には自民党の朝日健太郎氏、立憲民主党の蓮舫氏、公明党の竹谷とし子氏、共産党の山添拓氏の現職4氏に日本維新の会の海老沢由紀氏、れいわ新選組の山本太郎代表、ファースト会の荒木千陽代表ら計34人が立候補している。