米中西部イリノイ州シカゴ北方のハイランドパークで4日、独立記念日を祝うパレードの最中に銃乱射事件が起き、6人が死亡、20人以上が負傷した。犯人は現場から逃走。警察はその後、事件に関与したとして白人のロバート・クリモ容疑者(22)を拘束した。殺傷能力の高いライフルで、見物客らを無差別に狙ったとみられている。

米メディアによると、ハイランドパークは人口約3万人。パレードは午前10時に始まったが、突然、建物の屋上から発砲が続き、米国にとって特別な日は暗転。人々は懸命に走って逃げた。病院に搬送された20人以上の負傷者は、8歳から85歳だった。警察は、屋上でライフルを押収。クリモ容疑者はラッパーとして活動し、過去にSNSで銃撃犯を描いた音楽ビデオを投稿していた。

米国では5月にテキサス州の小学校で児童ら21人が殺害されるなど、乱射事件が頻発。非営利団体によると、4人以上が撃たれた乱射事件は今年300件を超えている。バイデン大統領は声明を発表し、6月に28年ぶりの本格的な銃規制法が成立したことに言及した上で「まだやるべきことはたくさんある」と述べた。