安倍晋三元首相が銃撃され、亡くなった事件で、安倍元首相が搬送された奈良県立医科大学(奈良県橿原市)は8日夕、記者会見し、搬送時の様子を説明した。

会見には吉川公彦病院長と、救急医学の福島英賢教授が出席。「午後0時20分に搬送後、蘇生措置をしたが午後5時3分に亡くなった」と明かした。

搬送時すでに「心肺停止状態だった」とし、傷は「頸部(けいぶ)真ん中より少し右に2カ所」で「心臓にまで到達する深さだった」とした。

出血点を探して見つけ、止血する手術に当たった。「(出血を)コントロールできた部分もあったんですが」。最大20人以上のスタッフが治療に関わったが、心拍は回復しなかった。

「首に2つの銃創があり、心臓に向かっていた」とも詳細を伝え、大量の輸血をしたが、救命については「かなり厳しい状態だった」と明かした。家族に病状、経過とともに死亡を報告したという。

死因については「弾丸による心損傷で、失血死と言える」とも語った。

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