キャスター池上彰氏(71)が10日、第26回参院選のテレビ東京系選挙特番「池上彰の参院選ライブ」(午後7時50分)で、中継でインタビューした東京選挙区に出馬している、れいわ新選組の山本太郎代表(47)と衆議院から参議院へ鞍替えした理由などについて議論を交わした。

山本代表は昨年10月に衆議院議員に当選したが、半年後に議員辞職し、今回の参院選に鞍替え立候補した。山本代表は中継冒頭から、同局記者に以前受けた鞍替えについての質問について「聞き方がかなり批判的な形でインタビューされているような印象受けましたけども」と口に。池上氏から「去年の選挙で投票した方々への裏切りになるのではないか」と追及されると「私が頂いた議席は比例の議席です。つまりは党の議席です。これを辞職し、参議院で出馬するとなっても、れいわ新選組の者が繰り上げになる。党に頂いた議席を損なうものではないという考え方です」と説明した。

続けて池上氏が「次に衆院選があった場合、再び参議院から出馬する可能性もあるのか」と問うと「今の話の筋からいくと、その質問はおかしいと思います」と応戦し、「今回は東京選挙区に出ていて、選挙区での話です。今回は自分自身の議席です。今回私が議席を頂いたならば、その職務は全うする、そういうものだと思います」と語った。

その後は「私が鞍替えしたのかの理由はここでは触れられないんでしょうか」と自ら切り出し、池上氏も「いいですよ」と許可。山本代表は「ご存じの通り、今回の参議院選挙が終わった後、3年間、国政選挙が開かれません。この30年間、日本を衰退させてきた政治権力たちがこの3年間、フリーハンド。その中で暴走を始めると私たちは考えています。衆議院でそこを迎え撃とうと思っていましたが、すでに言論弾圧が始まっていました」と語り、今年2月の予算委員会で15分の質問時間をもらった際に、自民党によって「自民党最大会派に発言する場面をつぶされてしまった」と話した。

その上で「一番小さな会派の発言の場をつぶしてしまう。すでに暴走が始まっている。このまま衆議院として3年間のフリーハンドを戦うことは難しい。その中で、参議院で確実に予算委員会などの議席を取れるような勢力を拡大するほかないと、そう考えました」と説明した。

番組ではアンケートで鞍替えに納得できないと答えた人が63%にのぼったことなども紹介。山本代表はこの結果について「説明というものが十分にみなさんに伝わっていないということがあると思いました。そこに関しましてはマスコミのみなさんにもご協力いただきたいと思います」と話した。

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