立憲民主党の小沢一郎衆院議員に近い現職の参院議員が、10日に投開票された参院選で、相次いで議席を失う事態になった。

小沢氏は岩手3区が地元。「小沢王国」と呼ばれ盤石な地盤を誇った岩手で、側近の木戸口英司氏が、自民新人の広瀬めぐみ氏に敗れ落選した。木戸口氏は小沢氏の元秘書。自民党が参院岩手選挙区で議席を獲得したのは、1992年(平4)以来、30年ぶり。 92年当時、小沢氏は自民党に所属していたが、93年に離党した。95年の参院選以降は、自民党以外の政党が議席を獲得してきた。

小沢氏自身、昨年の衆院選で1969年の初当選以降初めて、選挙区で敗れ、比例復活している。

一方、新潟選挙区でも小沢氏側近の森裕子氏が、自民新人の小林一大氏に敗れ、4選を果たせずに落選した。新潟は1人区の中でも激戦選挙区の1つだったが、もともと民主系が強い地盤。そんな背景があるにもかかわらず、知名度が高い森氏が議席を失ったことに、動揺が広がっている。