奈良市で街頭演説中だった安倍晋三元首相が銃撃されて死亡した事件から1週間が過ぎた15日、流れ弾とみられる弾痕が発見された大和西大寺駅前の立体駐車場を訪れた人は「恐ろしい」と口をそろえた。

現場から約100メートル北にある駐車場の外壁には、目視で3カ所の弾痕が確認できる。都内から献花に訪れた50代女性は「他に犠牲者が出なかったことが不思議なくらい。(現場から)離れているのに、これだけ(弾が)のめり込んでいるのだから、すごく恐ろしい」と話した。

弾痕は高さ3~8メートルにある。目視できる3つの穴は地上から3メートルほどの位置に1つ、その約1メートル上に1つ。もう1つは駐車場3階の高さにある。

奈良市在住の60代男性は「手製の銃ということやから、(弾が)乱れ飛んだのか。高い位置に(弾痕が)あるから、それだけ威力もすごかったんやろう」と驚いた表情。10代男性も「(弾痕を)見ただけでも、怖いです」と話した。