「この行為はセクハラではない」などと書かれた紙を女性に示し、検温と心音の測定を装って、わいせつな行為をしたとして、千葉県警千葉北署は、準強制わいせつの疑いで、大手牛丼チェーン店「すき家」の元社員山本将寛容疑者(41)を逮捕し12日、送検した。署によると、山本容疑者はわいせつな行為をしたことは認めているが容疑を一部否認しているという。

逮捕容疑は6月21日午後8時20分ごろ~午後8時50分ごろの間、千葉市稲毛区のすき家の更衣室内で、アルバイトの面接に来ていた県内在住の51歳女性にわいせつな行為をした疑い。

署によると、女性は元従業員で、夜間の店の責任者だった山本容疑者と面識があったという。事件の前日20日に女性が食事に訪れた際、山本容疑者から「人手が足りなくて困っているので、バイトに入って欲しい」と誘われた。21日に面接に向かうと、山本容疑者は「検温と心音を測る際に下着の下から実施する。この行為はセクハラではない」と書かれた紙を示した。山本容疑者は店内の更衣室に呼び込んだ後、身体を触るなどのわいせつな行為をしたとされる。女性から相談を受けた会社側が県警に届け出た。