将棋の里見香奈女流5冠(清麗・女流王座・女流王位・女流王将・倉敷藤花=30)が、女性初の棋士を目指す「編入試験5番勝負第1局」(日本将棋連盟主催)の徳田拳士四段(24)戦が18日、大阪市「関西将棋会館」で行われた。午前10時から始まった対局は、午後5時24分、127手で徳田が勝ち、里見は初戦黒星スタートとなった。

勝った徳田は、緩急織り交ぜた巧みな指し回しが目立った。「駒得以降は手堅くやったつもりでした。粘られて焦った場面もありました。少し楽観しすぎた。(後手に)もう1枚あったら危なかった」と局後に述べたが、しっかり白星を手にした。

今年4月デビューの新人で、12勝1敗と絶好調。現在9連勝と勢いに乗る。編入試験の1番手として、「光栄なこと。目の前の対局を一生懸命やりながら備えてきた」と話していた。