世界平和統一家庭連合(旧統一教会)は29日、民放テレビ局の情報番組で出演者が教団が違法な活動をしているとの趣旨の発言をしたのは事実に反し名誉毀損(きそん)だとして、TBSと読売テレビの2社と弁護士3人に計6600万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。

旧統一教会側は、読売テレビが制作する日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」内での紀藤正樹弁護士と本村健太郎弁護士、TBS系「ひるおび」内での八代英輝弁護士の発言で名誉を毀損(きそん)されたと主張している。

読売テレビは「訴状を確認した上で今後の対応を検討いたします。当社の考えにつきましては裁判を通じて申し述べてまいります」とコメントを発表した。

「情報ライブ-」のMCを務めるフリーアナウンサーの宮根誠司(59)はこの日、番組の冒頭で読売テレビなどが旧統一教会から提訴されたことを伝え、「我々、『ミヤネ屋』の番組としましては、私も含めてスタッフ一同、これまで通り、旧統一教会の過度な献金、被害者救済、政治家とのかかわりなど、反社会性が指摘される教団の本質的な問題はさまざまな声、意見を取り上げながら伝え続けたいと思います」とコメントした。

この日、読売テレビの秋の改編説明会が大阪市内で同局で行われていたが、提訴を受け、読売テレビ編成局編成部・吉積伸介部長は番組作りについて「現場と話しているのは事実に基づいた報道を行っていく。これに尽きる」とした。

一方、TBSも「訴状を受けとっていませんので、コメントは差し控えます」とコメントを出した。