日本ラグビー協会は2日、辰巳の森海浜公園ラグビー練習場(東京都江東区)で「手話で楽しむ!みんなでラグビー体験会」を開催した。協会が主催となって聴覚に障がいがある子どもやCODA(親が聴覚障がいがある子ども)などを対象にしたラグビー教室を開くのは初めて。

体験会には、5歳~8歳の子ども10人が参加した。デフ(聴覚障がい者)ラグビーで活躍する大塚貴之さん(30)が、手話を通じて子どもたちにパスやトライを教えていた。楕円(だえん)のボールを追い掛ける子どもたちには笑顔があふれていた。イベントでは、デフラグビー選手とラグビースクールなどで指導するコーチの交流もあった。大塚さんは「子どもたちは日本を代表するラガーマンや、監督、コーチになるかもしれない。素晴らしい可能性が秘められているので、これからもイベントを継続していきたい」と力を込めた。