藤井聡太竜王(20)が初防衛を目指して広瀬章人八段(35)の挑戦を受ける、将棋の第35期竜王戦7番勝負第1局が7日午前9時から東京都渋谷区「セルリアンタワー能楽堂」で始まった。先手後手を決める振り駒は、と金が3枚出て、挑戦者の広瀬が先手。角換わり腰掛け銀で両者初の頂上対決はスタートした。

午前中はハイペースで50手以上進んだが、午後0時30分から1時間の昼食休憩の後は、ガクンとペースが落ちた。一転、お互いに仕掛けどころと自陣の安全度を計測しながらの長考合戦になった。

午後3時のおやつは、広瀬が「タルトフィグ」とホットレモンティー。タルトフィグは赤ワインで煮込んだイチジクのジャムに、チーズクリームを合わせたイチジクのタルトだ。藤井は広瀬が午前中に頼んだ「フロマージュ フリュイ」とアイスレモンティーだった。

対局は2日制。持ち時間は各8時間。初日は午後6時の時点で手番の対局者が封じ手を行い、8日の2日目に指し継がれる。