秋篠宮ご夫妻の長女眞子さんの夫、小室圭さん(31)が、米ニューヨーク州の司法試験に3度目の挑戦で合格。23日は眞子さんの31歳の誕生日だが、最高のプレゼントになった。昨年10月26日の結婚から1年たって、マンハッタンでの生活基盤もようやく整いそうだ。2人はどんな日々を送っているのか-。小室さんの職場や生活圏などを紹介する。

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【職場】 小室さんは、18年夏に米フォーダム大ロースクールに留学。昨年5月に修了し、法律事務所ローウェンスタイン・サンドラーのニューヨークのオフィスで「Law Clerk(法務助手)」として働きながら、同州の企業法務弁護士の資格取得を目指してきた。

この事務所は成長中の中堅で、米国5カ所に拠点があり、350人以上の弁護士が働いているという。事務所は今回の試験結果の発表直前には、ホームページ(現在、日本からはアクセスできない)の従業員紹介内の小室さんのコーナーに、新しい顔写真を掲載した。ストライプが入ったダーク・ジャケットに青系のシャツ、ノーネクタイ、ポニーテールとみられる髪形という姿で、さわやかな笑顔を浮かべている。

小室さんの業務については「ケイは起業家、新興企業、投資家に、資金調達、合併・買収、事業体の設立、一般的な企業問題について助言」などと説明。経歴については「彼は東京で法律事務所と銀行で働いた経験があり、外国の法人顧客に財務分析を準備」などとし、同州弁護士会が学生を対象に開催するビジネス法論文コンテストで20年に「ウェブサイトへのアクセスに関するコンプライアンスの問題と起業家への影響」という論文で最優秀賞を受賞したことも紹介している。また「Kei is fluent in Japanese.(ケイは日本語が流ちょう)」とも記し、日系企業などへのアピールもうかがえる。

今年4月に、米証券取引委員会(SEC)の審査部門の発表内容に関する長文のリポートを共同執筆したことも記されている。学歴欄は、国際基督教大学(B.L.A.2014)、一橋大学大学院(M.B.L.2018)、フォーダム大ロースクール(LL.M.2019、J.D.2021)となっている。

小室さんの収入をめぐっては以前から一般的な事例から推測した数字なども出回っているが、実際は不明。まして米国では近年、物価も賃金も急激に上昇しており、小室さんや同事務所の弁護士の現状を推定するのは困難だ。ただ一般的に、弁護士と法務助手では大幅に違う。また弁護士は競争も激しく、今後の収入は自分の頑張り次第との指摘もある。

事務所はミッドタウンのビジネス街や観光スポットの中心部にあり、周囲にはラジオシティー、ロックフェラーセンター、ブロードウェーの劇場街、タイムズスクエアなどもある。自宅からの通勤時間は徒歩約15分。小室さんが徒歩通勤する姿もたびたび撮影されている。

【生活圏】 小室夫妻は、マンハッタンのヘルズキッチンというエリアにある賃貸アパートメントに住んでいるとされ、1ベッドルーム(1寝室タイプ)とみられている。セントラルパークの南西側で、名作ミュージカル「ウエスト・サイド物語」は50年代のこの近隣が舞台という。「地獄の台所」という名称が示す通り、かつては危険な街として知られたが、近年は再開発が進み、活気あるエリアとして人気が高まっている。徒歩圏には、ハドソン川、セントラルパーク、カーネギーホールなどの名所が点在。小室さんが留学したフォーダム大学ロースクールも徒歩十数分だ。

現地では、日本を上回る物価高騰が、家賃や食品を中心に続いている。8月時点で、マンハッタンの1ベッドルームの平均賃料は前年同月比で二十数%も上昇し、月額約4200ドルとのデータもある。円安もあり1ドル145円で計算すると、日本円では実に月約60万円となる。徒歩圏には、日系を含めさまざまなスーパーや商店があり、生活には困らない。9番街を中心に世界中の飲食店も集まっている。しかし、あらゆるモノがとにかく高額で、外食ではチップの負担もある。

この1年、2人の姿は時折、メディアや現地ユーチューバーらにキャッチされてきた。小室さんは通勤のほか試験会場でも撮影され、眞子さんもカジュアルな装いで1人で街を歩いたり、買い物したりする姿が撮られている。2人一緒に歩いている様子や、人気ベーカリーを訪れた姿などもある。

小室さん宅から徒歩10分くらいには、マウントサイナイ・ウエスト病院がある。ニューヨーク最大の医療機関グループの総合病院で、24時間365日対応の救急部を備える。米有力誌が全米で237病院を選出した「出産に最適な病院」リストにも入った。

【治安】 在ニューヨーク日本総領事館が今月発表した在留邦人向けの安全対策情報によると、同市警の犯罪統計で7~9月の一般犯罪の発生状況は、前年同期比で、殺人を除くすべての犯罪が増加となった。市内全域で殺人事件など凶悪犯罪が発生し、窃盗事件も大幅に増加していると指摘。「日頃の安全対策に注意が必要」としている。またアジア系に対するヘイトクライムが21件発生しているとし「ヘイトクライムやハラスメントが、日本人を含むアジア系の人々に向けられる可能性がある」とも注意喚起している。公園や街角には警官や警備員の姿が一層目立つようになったとの証言もある。地下鉄やバスなど公共交通機関での犯罪も続いており、ニューヨーク州知事は9月、ニューヨークの地下鉄の全車両に防犯カメラを導入する計画を発表した。