自民党の寺田稔総務相は1日、自身が関係する政治団体が資金の支払いで「寺田稔宛て」の領収書を受領していたとする一部報道について「私の名前を用いたものは確かに存在する」と認めた。寺田氏は「政治資金規正法上、全く問題ない」と説明したが、これまで「私自身が直接管理している団体ではない」などと関与を否定していた。

この政治団体は3年前に死亡している故人を会計責任者とする政治資金収支報告書を提出した問題が判明し、釈明に追われた寺田氏は自身の国会答弁を修正、陳謝している。寺田氏は、この日の参院総務委員会で「当該責任者の死亡の事実が事務的連絡ミスによって伝わっておらず、そのまま提出した、と聞いている」と説明したが、立憲民主党の小沢雅仁氏から「収支報告書の代表者、会計責任者、事務担当者というのはかなり親しい方々が就かれていると思う。事務的なミスというのは通常、考えられない」と指摘された。