「餃子(ギョーザ)の街」として知られる宇都宮市で、人気イベント「宇都宮餃子祭り2022」が5日、3年ぶりに開かれた。28店舗が出店し、県内外から多くの人が訪れた。

餃子祭りは99年から続くイベントだったが、直近2年は新型コロナの影響で中止していた。会場には消毒液を霧状に噴射するゲートを設けるなど、感染対策を徹底。ギョーザ店約80店が加盟する「宇都宮餃子会」の鈴木章弘事務局長は「一人一人のお客さんにしっかりとした仕事を提供して笑顔を生みたい」と話した。

一方でイベントでは、原材料の高騰を受け、これまで各店舗1皿100円で提供していたギョーザを一律で200円に値上げした。19年にも出店していたという「宇都宮みんみん」はギョーザを3個から5個に増やして対応。約1.2倍の値上げに担当者は「期待を裏切らないよう、頑張るしかない」と力を込めた。家族と訪れた栃木・上三川町(かみのかわまち)の会社員相馬達也さん(35)は「コロナ禍で、子どもにお祭りを体験させてあげることができなかった。一緒に来ることができて良かったです」と笑顔でギョーザをほおばった。【沢田直人】