秋葉賢也復興相は25日、衆院予算委員会で昨年10月の衆院選で次男が「影武者」を務めたことを認めるなど公職選挙法違反の疑惑が浮上した。

秋葉氏の次男は選挙期間中に仙台市内の交差点で候補者名のタスキをつけて応援を行った。公選法では本人の名前が入ったタスキは本人しか使用できない。次男はタスキに「次男」と記して使用したとされており、秋葉氏は「事務所に確認したところ指摘を受けて、すぐにタスキを外した」と弁明した。

公選法抵触の疑いについては「一切、認めていない。当時、選管や警察から特に指摘はなかった。当局が判断するもの」などと反論した。野党から秋葉氏になりすました影武者が複数存在するとの疑惑を指摘された。秋葉氏は「他には1人もいない、と断言していい」と強調したが、野党側から「見られているよ。大丈夫か?」とヤジが飛んだ。

秋葉氏には昨年の衆院選で公選法の運動員買収の疑惑や、政治資金の還流の疑いも指摘されている。岸田文雄首相は「誠実に説明していかなくてはならない」と野党の更迭要求を否定するが、4人目の閣僚辞任の可能性は高まっている。【大上悟】