米ツイッターを買収して最高経営責任者(CEO)に就任したイーロン・マスク氏(51)が、同社のトラスト・アンド・セイフティー(信頼・安全)部門のトップとの緊迫するミーティングの場に2歳の息子を同席させていたと、米ワシントン・ポスト紙が報じた。報道によると、10月にツイッターの将来についてヨエル・ロス氏と白熱した議論をしている間、恋人でミュージシャンのグライムスの間の第1子が社内を走り回っていたという。会議室には玩具が散らばっており、子供に乗っ取られていたようだと伝えている。

ツイッターの安全確保などを担当するトラスト・アンド・セイフティ-は、トランプ前大統領のアカウント凍結など不適切投稿に関する処分の決定権も持っている。ロス氏は今月に入り、同部門のトップから退き、退職したことが報じられている。

複数の女性との間に計10人の子供がいるとされるマスク氏は、グライムスとの間に昨年12月に第2子も誕生している。グライムスはかつてのインタビューでマスク氏は息子を自身の「弟子」のように思っており、いろいろなところに連れて出かけることが多いと語っていた。

マスク氏を巡っては、「もうこれ以上の解雇はしない」と発言した数日後に一晩で約50人の社員を新たに解雇したと報じられ、批判を浴びている。就任からわずか3週間ほどでおよそ7500人の従業員の3分の2以上を解雇したマスク氏は、家族が集って祝う24日の感謝祭の前夜に複数のエンジニアに突如解雇通告メールを送ったと米メディアが伝えている。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)