1953年(昭28)11月18日に東京・渋谷区で開業した東映の直営劇場・渋谷TOEIが4日、閉館し69年の歴史にピリオドを打った。同日、高倉健さん主演の99年「鉄道員(ぽっぽや)」(降旗康男監督)と深作欣二監督の00年「バトル・ロワイアル」を上映した。関係者によると、1日深夜0時にチケット販売を始め「バトル・ロワイアル」は翌2日午前7時に270席が完売し「鉄道員」もほぼ完売だったという。「バトル・ロワイアル」特別上映に登壇した深作監督の長男健太監督(50)は「思い出深い渋谷TOEIとのお別れは本当に複雑」と語った。

閉館後は、23年4月10日から27年度まで休館するBunkamuraル・シネマが同年初夏から「Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下」として営業を開始。渋谷TOEI閉館後、東映の直営劇場は東京・丸の内TOEIのみとなる。