NHK党の立花孝志党首は12日、国会欠席を続ける同党のガーシー(東谷義和)参院議員について「私はとにかく帰って来なくていいと思っている。身の安全の保証なんてできないし、トラブルがあってからでは遅い。無理に帰って来ることで何かあったら、取り返しがつかない」との認識を示した。その上で「登院することだけが国会議員の仕事じゃない」と強調した。

暴露系ユーチューバーのガーシー氏は7月の参院選(比例代表)で初当選したがアラブ首長国連邦(UAE)などに滞在し、8月の臨時国会、10日閉会の臨時国会にも1度も登院しなかった。参院の石井準一議院運営委員長から10日に欠席理由の説明を求める文書がNHK党の浜田聡政調会長に手渡され、23日が回答期限だった。

この日、ガーシー氏は自身のインスタグラムを更新した。登院しない理由について不当逮捕、不当勾留の可能性やSNS(会員制交流サイト)上に殺害をほのめかす脅迫、攻撃的な書き込みがあるなど身の安全上の懸念を主張した。

国会法では第5条で「議員は、召集詔書に指定された期日に、各議院に集会しなければならない」とされている。また同法第124条で「議員が正当な理由がなくて召集日から七日以内に召集に応じないため(中略)故なく出席しない者は、議長がこれを懲罰委員会に付する」としている。