岸田文雄首相は26日、「政治とカネ」を巡る問題を追及される秋葉賢也復興相と、性的少数者や性被害に対する中傷発言を行うなどした杉田水脈総務政務官を27日に事実上の更迭とする人事を行う方向で最終調整に入った。秋葉氏の交代によって第2次改造内閣から山際大志郎前経済再生相、葉梨康弘前法相、寺田稔前総務相に続く、4人目の閣僚辞任となる。秋葉氏(茂木派)の後任は調整中。

秋葉氏、杉田氏は臨時国会でも野党から追及を受け、来年1月下旬に召集される通常国会でも両氏への追及は激しさを増すことが避けられない状況で、自民党内から国会審議に支障が出る可能性を指摘され早期交代が求められていた。

これまで岸田氏は閣僚交代や内閣改造について「私は考えていない」と否定していたが、年明けに予定されている訪欧、訪米を前に、まずは年内に閣僚人事に着手し、政権運営の安定を図ることになった。