日本共産党の穀田恵二国対委員長は25日、定例会見でNHK党のガーシー(東谷義和)参院議員に対して、早ければ2月上旬にも懲罰委員会が開かれる可能性が出てきたことについて「国民の信託を受けた議員としての行動にふさわしくない。粛々と国会法124条に従って処理すべき。懲罰動議にかけることについては当然だと思う」と語った。

ガーシー氏は昨年7月の当選前からアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに滞在し、昨年2度の臨時国会を欠席し、今国会も欠席を続け、1度も登院していておらず、与野党から懲罰を求める声が広がっている。前日24日、自民党の世耕弘成参院幹事長と立憲民主党の田名部匡代参院幹事長ら両党幹部が会談し、懲罰動議を科すことで一致した。

穀田氏は国会法124条第1項の議員が正当な理由なく、召集日から7日以内に召集に応じない場合は議長が招状を発し、その招状を受け取った日から7日以内に出席しない場合は懲罰委員会に付される、との規定に則って速やかに対応することを求めた。

ガーシー氏は3月上旬に帰国し、国会に登院する意向を明らかにしているが、帰国前に懲罰処分が下される可能も出てきた。参院での懲罰処分は2013年にアントニオ猪木参院議員が無許可で北朝鮮に訪問し、30日間の登院停止となって以来となる。