将棋の最年少5冠、藤井聡太王将(竜王・王位・叡王・棋聖=20)が羽生善治九段(52)の挑戦を受ける、第72期ALSOK杯王将戦7番勝負第3局が29日、金沢市の「金沢東急ホテル」で再開した。

第1局を藤井、第2局を羽生が制し、1勝1敗のタイで迎える「金沢決戦」。初防衛、5冠堅持を目指す藤井がリードを奪うのか。前人未到のタイトル獲得通算100期を狙う羽生が連勝するのか。世代を超えたスターが初めてタイトルを争う歴史的な一戦は、2日目を迎えた。

両対局者は記録係が読み上げる前日の手順を盤上に再現した。立会人の島朗九段(59)が後手の羽生の50手目の封じ手を開け、読み上げた。羽生は4筋へ玉を上げた。

午前9時すぎ、2日目の戦いが始まった。勝負どころを迎え、さらに激しい攻防が繰り広げられることが予想される。

持ち時間各8時間のうち消費時間は藤井が3時間59分、羽生は3時間40分。昼食休憩を挟み、夜までに決着する見込み。