昨年7月の初当選から1度も国会に登院していないNHK党のガーシー(東谷義和氏)参院議員(比例代表)が、早ければ3月1日にも除名される可能性が高まったことが20日、明らかになった。

この日、自民党の世耕弘成、立憲民主党の田名部匡代両参院幹事長はガーシー氏に対する懲罰を「議場での陳謝」とする方針で合意し、懲罰委員でもある世耕氏は岸田文雄首相が出席した自民党役員会でも同方針を報告した。

懲罰には重い順に除名、登院停止、議場での陳謝、戒告があり、21日の懲罰委員会(鈴木宗男委員長)で陳謝が採決されることが確実視されている。陳謝となれば、22日予定の参院本会議で出席議員の半数以上の賛成で可決するが、アラブ首長国連邦(UAE)に滞在中のガーシー氏は登院する可能性は、ほぼない。

ガーシー氏に対する処分は再び懲罰委員会に付託され、陳謝を拒否したと判断されれば、除名が有力だ。参院議院運営委員の1人は「遅くとも28日までに懲罰委員会で採決され、早ければ3月1日にも本会議が召集される」と明言した。本会議で出席議員の3分の2以上の賛成でガーシー氏の除名が決定する。【大上悟】