英王室のチャールズ国王の戴冠式の行事の一環として行われる大規模な祝賀コンサートを巡り、新たに3組の大物アーティストから出演を断られたと英デイリー・メール紙が報じた。

5月6日の戴冠式の翌日にウィンザー城で行われるコンサートでパフォーマンスをするようオファーを受けた英歌手エルトン・ジョン(75)とハリー・スタイルズ(29)、そして2012年のロンドン五輪の閉会式以来11年ぶりの再結成がうさわされたスパイス・ガールズが、相次いで出演を辞退したという。

国王は出演を希望するアーティストの候補をいくつか挙げており、すでにそのリストに入っていたアデルとエド・シーランから出演を断られたことが報じれている。同コンサートはBBCで放送され、高視聴率が期待されている。国王は2人が出演を辞退したことにがっかりしていると伝えられていた。

英サン紙によると、3組ともスケジュールの都合がつかずに断念したという。ジョンは現在、最後となる引退ツアーの真っただ中で、5月はドイツでの公演が予定されている。また、スタイルズも北米と欧州を回るツアーを行っているため、多忙を理由に出演を断念したとみられる。

一方で、戴冠式のために再結成されることが濃厚とされていたスパイス・ガールズも、出演を見送ったと伝えている。90年代に一世を風靡(ふうび)したスパイス・ガールズは、00年に活動を休止しており、11年ぶりにメンバー5人全員がそろってパフォーマンスをすることが期待されていた。(ロサンゼルス=千歳香奈子通信員)