藤井聡太竜王(王位・叡王・王将・棋聖=20)が渡辺明棋王(名人=38)に挑戦する、将棋の第48期棋王戦コナミグループ杯5番勝負第4局が19日、栃木県日光市「日光きぬ川ホテル三日月」で行われ、後手の藤井が勝利し、シリーズ対戦成績3勝1敗で初の棋王獲得と史上最年少6冠を達成した。

羽生善治九段(52)の24歳2カ月の最年少6冠の記録を29年ぶりに更新した。

最年少6冠の偉業達成に祝福のコメントが寄せられた。

師匠の杉本昌隆八段(54)は「棋王獲得おめでとうございます。最年少での6冠達成を喜ばしく思います。過密なスケジュールの中、着実に勝ちを積み重ねる姿勢には驚くばかりです。棋王戦はその昔、大師匠の板谷進九段が当時の名人含めた歴代の3人の名人に勝ち、挑戦者決定戦で敗れた心残りのある棋戦です。今回の孫弟子の快挙を喜んでおられることでしょう。さらなる活躍を期待しています」とコメントした。

日本将棋連盟会長・佐藤康光九段(53)は「このたびは棋王位獲得並びに史上最年少での六冠達成、誠におめでとうございます。毎年度8割を超える勝率で実績を積み重ねられる素晴らしい活躍ですが、本年度の強敵を連破し続けての結果は20歳という若さと思えないすごみを感じます。今後も体調にご留意され、さらなる高みを目指される事を期待いたします」とした。