外務省は21日、岸田文雄首相が同日、ウクライナを訪問すると発表した。ゼレンスキー大統領の招待を受けたもの。首相は21日未明(日本時間同日朝)、隣国のポーランドに入っており、電車での移動を経て21日夜、ウクライナの首都キーウに入り、ゼレンスキー大統領と会談する。

首相はウクライナ訪問後、再びポーランドに移動して22日に首脳会談を行い、23日朝に日本に帰国する。

首相は19日にインド訪問のため日本を出発し、インドに滞在していた。事前にウクライナ訪問日程は公表されず、極秘裏にインドを出発したとみられる。

複数の関係者によると、首相がインド訪問中にウクライナを電撃訪問するプランは、一部でささやかれていたという。インド訪問中の日程の内容に加え、日本では、23日の参院予算委員会集中審議まで主立った日程が組まれていないことが、その理由だったとみられる。

首相サイドや政府が最も警戒したのは、事前に情報が漏れることだったとされる。実際メディアなどではこれまで、訪問日程として具体的な日程が取りざたされたこともあった。最近、官邸サイドは情報管理の徹底に関して、厳戒態勢を敷いていたようだと見る向きもある。