岸田文雄首相は21日、ウクライナの首都キーウでゼレンスキー大統領と会談した。

「唯一の戦争被爆国である我が国として、ロシアの核兵器による威嚇は受け入れられない」と強調し、広島サミットでもこの点を強く発信する考えを表明。サミットにゼレンスキー氏のオンライン参加を要請し、快諾を得た。ゼレンスキー氏は、首相のウクライナ訪問に謝意を表明。広島サミットではロシアによる核兵器使用の威嚇への対応、原子力発電所の占拠も取り上げるよう訴えた。

松野博一官房長官は22日の参院予算委員会で、現地での首相の警護は「ウクライナ政府が全面的に責任を負って実施した」と述べた。首相は民間のチャーター機や鉄道で移動。滞在時間は約8時間の「弾丸電撃訪問」となった。首相は22日、経由地のポーランドを出発し帰国の途に就いた。