岸田文雄首相は22日夜、ツイッターを更新し、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝で米国を破り、世界一を奪還した侍ジャパンに、祝福のメッセージを送った。

「WBC日本代表、優勝おめでとうございます! 準決勝のメキシコ戦、決勝の米国戦、どちらも大変な接戦でしたが、侍ジャパンらしく一丸となって闘い、勝利されたことに大変勇気づけられました。世界一奪還を皆さんとともに祝い、喜びたいと思います。おめでとうございます!」と、記した。

岸田首相は21日、事前の公表なしに訪問先のインドから極秘裏にウクライナを訪れ、首都キーウでゼレンスキー大統領と首脳会談を行った。隣国ポーランドから往復それぞれ約10時間をかけて移動し、キーウ滞在は約8時間という「弾丸電撃訪問」だった。

首相のツイッターはここ数日、訪問していたインドのモディ首相との首脳会談や、ゼレンスキー氏との会談やウクライナ訪問での様子を投稿。戦時下のウクライナ訪問など、外交の舞台の緊迫した最前線にいたこともあり、通常なら侍ジャパンの勝利にすぐにSNSで反応するはずが、世界一奪還という話題にも、即座には反応することはなかった。

首相は22日、ポーランドからチャーター機で帰国の途に就いた。一連の「G7議長国として勝負をかけた」(関係者)外交を終えたことで、侍ジャパンへの祝福投稿に踏み切ったようだ。首相は23日朝に帰国する。同日、帰国した侍ジャパンメンバーから優勝の報告を、官邸で受ける予定だ。