WBCで侍ジャパンが14年ぶり3度目の優勝から一夜明けた23日、ラーズ・ヌートバー外野手(25)の母久美子さんの生まれ故郷、埼玉県東松山市の丸広百貨店東松山店(地上5階、地下1階)では「東松山のたっちゃん 祝優勝おめでとうセール」と題して各階で値下げ市が実施された。

中でも大幅に値下げ断行したのが、4階催事場で22~27日限定で出店しているペルシャじゅうたん輸入販売「SANSAN」が超高級品4点を7割引きで売り出している。2メートル×3メートルの3人の織り職人が6年かけてつくった2090万円を620万円、そして53センチ×47センチの55万円は16万5000円で販売する。

取締役サファリ・パルニさんは22日の米国との決勝は出店準備のため観戦できなかったが「ヌートバーの活躍は決勝以外全部みている。スゴいね。年2回、出店するから限定品ばかり、侍ジャパン優勝のタイミングとばっちり合うなんて不思議だね~」と話した。

一方で、近所に住む主婦らが「試合、みてたよ、たっちゃんカワイイよね」「まさか、東松山からこんな有名人が出るなんて」と店入り口に張り出されたポスターを携帯電話で撮影していた。1階の生活小物などが人気で丸広百貨店から歩いてすぐの場所に住む主婦小川悟美さん(57)はポーチ(660円)と財布(257円)をゲットして「うわー安い、って満足です。ヌートバーのお母さんとは中学は違うんだけど同級生。だから試合でも23番が気になっちゃって」と笑顔で妹の木村亜希子さん(53)と買い物を楽しんでいた。【寺沢卓】