立憲民主党の岡田克也幹事長は25日、常任幹事会後の会見で衆参5補欠選挙(23日投開票)で公認候補を擁立した衆院千葉5区と山口4区、参院大分選挙区での全敗を受け、改めて執行部の責任を問われたが言及しなかった。

岡田氏は幹事会で「若干、意見のやりとりはあった」としたが、通常30分あまりで終了するところ約1時間を要するなど熱を帯びた。泉健太代表と岡田氏は補選全敗が確実となった24日に引責辞任しないことを表明した。

岡田氏は千葉5区に関して「あれだけの(政治とカネの問題の)スキャンダルがあった選挙区で期待に応えられなかった。大反省すべきこと」とした。だが統一地方選を含めた総括について「それぞれの都道府県連に、まず意見を集約してもらう。5月20日ぐらいに意見を返してもらって、党として議論していきたい」とするなど、6月の衆院解散説が浮上する中で、スピード感が疑問視される。

この日、国民民主党の玉木雄一郎代表は会見で「法案対応などを見ても、最も近い政党だ」と躍進した日本維新の会との連携強化に意欲を示した。だが、岡田氏は「いちいち他党が言われたことにコメントするつもりはない」と反発し、「ただ立憲と国民は考え方がかなり近いと、多くの両党所属議員は思っているはずだ」と、ともに連合を支持母体とする国民との共闘を模索する。岡田氏は維新との連携について「考え方が違う。国会の中での共闘はあるが、選挙ではライバル」と断言し、維新も立民を選挙共闘の対象外とする方針を明確にするなど、地盤沈下が止まらない立民に逆風は続く。【大上悟】