立憲民主党の泉健太代表は12日、会見で次期衆院選で獲得議席が150を下回った場合には引責辞任すると表明した。

289ある小選挙区と比例代表を合わせて「150は必達の目標。それが出来なければ辞任する」とした。

立民は4月の衆参補欠選挙で公認3候補が全敗するなど泉氏ら執行部に対する責任論がくすぶり、10日の両院議員懇談会は厳しい意見が飛び交った。立民は衆院で現有97議席。150議席は約1・5倍の目標設定となる。泉氏は「とんでもなく高くて、現実的ではなくて、実現不可能だなんて話は全然ない。本来の力が発揮されれば十分、獲得可能な数字だ」としたが、党内からは「かなり厳しい」(ベテラン議員)と、指摘する声が上がっている。

また衆院憲法審査会の毎週開催について、立民の小西洋之参院議員が「サル」に例えた発言を行ったことに対し、日本維新の会は小西氏の謝罪が十分として、政策共闘を凍結していた。泉氏は会見で「立憲民主党として独自の道を、しっかり歩んでいく。(維新が)自民党と似通った考え方では政権交代の選択肢にはならない」と政策共闘の継続断念を明らかにした。【大上悟】