広島で開催されているG7広島サミットでは、各国首脳によるセッションと並行して、岸田文雄首相の裕子夫人(58)が首脳の配偶者たちとともに参加する「パートナーズ・プログラム」と呼ばれる日程も行われている。

20日は、前日19日に各国首脳がワーキングディナーを行った宮島(広島県廿日市市)を訪れ、世界遺産・厳島神社宮島を訪問。バイデン米大統領のジル夫人ら4人が参加し、伝統舞楽の演目「蘭陵王(らんりょうおう)」を鑑賞したほか、広島名物のお好み焼きが焼き上がる様子を、広島生まれの裕子夫人が詳細に説明する場面もあった。

裕子夫人はこの日、広島産品を応援する意味を込めて、福山産デニムの生地で作った紺色のパンツスーツを着用した。公の場でのパンツ姿は珍しい。

宮島では、裕子夫人が主催した昼食会も行われ、会場には宮島初のクラフトビール「宮島ビール」の醸造所が直営するビアレストラン「宮島ブルワリー」が選ばれた。料理は、築100年を超える邸宅を改装したレストラン&カフェ「宮島レ・クロ」の黒越勇シェフが担当。前菜に「広島牛のコロッケと広島産のお野菜」のほか、「広島風お好み焼き」も供された。主菜は「広島県産もみじ豚のソテー」で、デザートは「抹茶と粒あんのティラミス」だった。

昼食会では、教育の重要性などについて幅広い意見交換が行われたという。また、広島県内から募集した学生ボランティアがサーブを行い、配偶者たちをおもてなしした。学生ボランティアが着たユニホームのデザインは、広島県内の大学生らから募集した中から裕子夫人が決めたという。