世界の食材が集まる東京・築地場外市場にグランピング仕様のバーベキュー場が27日、リニューアルオープンした。市場機能を持つ中央区の商業施設「築地魚河岸」の海幸橋棟3階屋上に家具をセッティングしたバーベキュー施設「築地魚河岸浜焼きBBQテラス」がグランピング施設として生まれ変わった。

南側には広大な更地となった築地市場の跡地が見渡せる。テラスには水をはじく素材を使った雨などに強いソファやテーブルと日よけや雨宿りもできるテントも設置されている。1ブース最多10人が楽しめ、おひとりさまアウトドアにも対応できる30ブースが用意されている。網と火をつけた炭と調味料は準備してあるため、食材さえあれば手ぶらでバーベキューを楽しめる。

運営するNPO法人「築地食のまちづくり協議会」の広報担当者は「居心地のいい家具も配置しているし、気軽に築地で購入したおいしい食材を召し上がっていただける。外国からのお客さまだけでなく、日本人のみなさんにもかわいがっていただけると思います」と話した。

今後は豊洲市場が休市となる水曜、日曜以外は営業する予定。全国の生産者とも連携して、海産物や肉や野菜の実食イベントの計画もあるという。

同所では2019年8月に「屋上BBQ広場」として土曜限定で営業をスタート。しかし翌年からコロナ禍となり休業していた。営業復活してから開催する曜日を実験的に木金土曜の週3日としていた。【寺沢卓】