東武鉄道は7日、今年3月から進めていた浅草駅(東京・浅草)と東武日光駅(栃木県日光市)の改装について発表した。

7月15日に運行を開始する新型特急「スペーシアX」に合わせてお目見えする。今回の工事は「つなぐ」がコンセプト。乗車前から降車後までの空間につながりを持たせ、スペーシアXでの旅への期待感、日光体験の余韻を駅の中でも味わってもらうことを狙いとしている。

浅草駅では、スペーシアXの発着に利用する5番ホームやコンコースで、日光の自然や荘厳さを感じさせる木目調の装飾と光の演出を多用したデザインを採用した。東武日光駅は、改札外コンコースの吹き抜け部分に日光東照宮豪華絢爛(けんらん)さを表現した真ちゅう風の装飾や、木目調の装飾をあしらっている。両駅で統一感のある空間になっている。

また、今月18日には東京スカイツリーでは「スペーシアX」をイメージした特別ライティングを点灯する。日光東照宮に塗られた「胡粉(ごふん)」からイメージした同車両の特徴である白のボディーや、「X」の文字の形をした光が空へと駆け上がっていく演出で、「スペーシアX」のデザインや疾走感を表現する。

同日、東京スカイツリータウンの「ソラマチひろば」では、運行開始を盛り上げるカウントダウンイベントを開催する。会場では、子ども向けの制服着用体験と「スペーシアX」のプレミアムシートを組み合わせた記念撮影、車内で提供するクラフトビールとクラフトコーヒーの試飲のコーナーがある。「スペーシアX」のミニ電車の乗車体験もできる。