岩手県二戸市白鳥湯殿で25日、1人で農作業をしていた無職和山ミンさん(87)がクマ1頭に襲われ、顔面や背中などに裂傷を負った。

二戸署や市では地元猟友会に巡回警備を依頼し、防災無線やパトカーなどでクマ出没情報と注意喚起を訴えた。二戸市でのクマによる人身被害はこの5年では3年ぶり2度目。

岩手県ホームページでは、環境生活部自然保護課が「クマに出会ってしまったら」という注意喚起をしている。クマは「基本的に臆病な動物」とし「人間に突然出会うと驚いて攻撃行動に出る」との特徴をあげる。「子連れの母グマは子グマを守る」ので特に攻撃的になりやすいと説明している。

具体的な注意6項目は(1)走って背中を見せない(2)リュックなど持ち物は静かに置く(3)目を離さず静かにゆっくり後退(4)クマとの間に木や岩を挟む(5)風向きに注意し撃退スプレーを使う(6)攻撃してきたら両手で顔や頭をカバーし、体を丸くして地面に伏せる。