共産党の志位和夫委員長は6日、国会内で会見し、次期衆院選を巡って野党共闘に否定的だった立憲民主党の泉健太代表が一転して野党各党との候補者調整や選挙協力へ方針転換したことについて「私たちの方から門戸を閉ざすことはしない」と協議に応じる姿勢を示した。

自民、公明、日本維新の会、国民民主党の与野党が法案成立を強行する流れを批判し、「流れを打ち破っていくためには文字通りの本気の共闘が必要。しっかりとした政策の合意を結ぶ。選挙の協力についても対等・平等・相互尊重の原則の基に話し合って決めていく」とした。

一方で泉氏が選挙協力や候補者調整はしないとしてきた一連の発言について「これまでの泉代表の言動との整合性。これをどう説明するのか。党としての説明をしていただきたい。協力を求めているのであれば、そういう説明があってしかるべき」と注文をつけた。

志位氏は前回2021年衆院選について「かなりの、本気の共闘の対象を作って選挙に入った」と強調したが、与党から「立憲共産党」などとやゆされるなど結果的に立民は改選前の109議席から96議席と敗北ら喫し、枝野幸男前代表が引責辞任した。【大上悟】