安倍晋三元首相(当時67歳)が参院選の街頭演説中に奈良市で銃撃されて死亡した事件は、8日で発生から1年。殺人罪などで起訴された山上徹也被告(42)の父親の兄で元弁護士の伯父が日刊スポーツの取材に応じ、山上被告の母親の近況について語った。

山上被告の母親は事件後、約1カ月、伯父宅に身を寄せていたが、昨年8月に家を離れた。伯父は「あれ以降、連絡はない」。

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)関係者らの支援を受けて一時は大阪市内に住んでいたが、現在は奈良県内で1人で暮らしている。

人づてに母親の様子を聞いている伯父は「生活するのに困窮している。旧統一教会はノータッチのようだ」。母親の生活保護の手続きも視野に入れている。

母親は総額1億円に上る献金をしているが、伯父は「信者の方も怒っている人が多い。あれだけ献金させて、こんな仕打ちをするのかと」と話した。【松浦隆司】