れいわ新選組の山本太郎代表は8日、安倍晋三元首相の一周忌に合わせて、党を通じてコメントを発表した。

安倍氏への銃撃事件を機に、自民党の政治家と世界平和統一家庭連合（旧統一教会）の関係が明るみに出たことを念頭に、政治家と教団などとの関係を調査するための特別委員会を国会に設置するよう、あらためて求めた。

山本氏は「安倍元総理が逝去して1年となる。哀悼の意を表する」と追悼した上で、「旧統一協会と一体化した自民党の中でもその広告塔として認知されていた元総理に対し、旧統一協会に家庭を破壊され人生を奪われた者が及んだ凶行であった」「一方、政界では、政治とカルト宗教との癒着へのメスを入れぬまま終わったかのような話になっている」と指摘した。

「安倍元総理の死を悼むと言うなら、特別委員会の設置を求め、膿を出し切る必要があるのではないだろうか。自民党の中からこそ、そのような声が聞こえてきて然るべきではないだろうか」「安倍元総理に全てを背負わせて幕引き、ではあまりにも不憫である」とも記し、自民党に対し、特別委員会設置に積極的に動くよう求めた。