野党間の非難の応酬がヒートアップしている。立憲民主党の岡田克也幹事長は25日、会見で日本維新の会の馬場伸幸代表によるインターネット番組発言を非難した。

「(維新は)第2自民党でいい。第1、第2自民党が改革合戦でどんどん改革をやって、国家国民のためになることを競い合う。立憲民主党がいらっしゃっても日本は何も良くならない」などと立民を批判。この発言に対し、岡田氏は「自民党が改革する政党だと思っているのか。自民党が好きで好きで仕方がないという風にしか聞こえない発言」と切り捨てた。

立民との選挙協力について「未来永劫(えいごう)ない」などとした馬場氏の発言について「選挙に関しては自民党が増えてもいいんだと。立憲をつぶすんだと。そういう非常に無礼なことを公然という党首がいる党とは、候補者調整とか、そういう話にはなりません。選挙協力はもちろん、あり得ない。考え方が違う」と批判した。

また馬場氏が「なくなったらいい政党だ」と共産党を批判したことについても「公党のトップとして度が過ぎている。民主主義の最も基本のところをまったく分かっていない。立憲民主党に対する発言も含めて撤回を求めたい。恥ずかしい話だ」などとした。共産党の小池晃書記局長も「断じて許すわけにはいかない。断固抗議し、撤回を求めたい」と反発している。

一方で岡田氏は国民民主党の代表選(8月21日告示、9月2日投開票)について「前原(誠司代表代行)さんは、おそらく維新ともっと距離を縮めるという考えだと思うし、玉木(雄一郎代表)さんは是々非々で自民党ともやっていくんだということですから。そういったことを前面にしっかり説明されて代表選をやられたらどうか」と皮肉った。次期衆院選を巡って立民は野党各党との候補者調整に乗り出す意向を示しているが、野党間の溝は広がる一方だ。【大上悟】