藤井聡太王位(竜王・名人・叡王・棋王・王将・棋聖=21)が挑戦者の佐々木大地七段(28)に連勝した、将棋「伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦7番勝負第3局」が26日午前9時、北海道小樽市「料亭湯宿 銀鱗荘」で再開された。25日午前9時からの2日制で始まった対局は、今回先手の藤井が角換わり腰掛け銀から61手を封じ、初日を終えていた。

封じ手の開封後、戦いが1~4筋へと広がった。お互いに敵陣攻略への手掛かりを求めて時間を使っている。特に佐々木は、藤井が3筋に打ち込んできた歩に対し実に2時間32分も考え、金を引いた。初日の昼食休憩前に53手目が指されてから、1日経過して13手しか進んでいない。想像を超えた長考合戦で、午後0時30分の昼食休憩を迎えた。

この日の勝負メシは藤井が「小樽産鰊そば(冷)」と「緑茶」。佐々木が「海鮮ちらし」と「緑茶」と、初日と逆の注文になった。

午後1時30分、対局は再開された。この後も、お互いに手を尽くしての攻防が予想される。

初日の消費時間は藤井が3時間25分、佐々木が3時間58分。持ち時間は各8時間。2日目はここから初日の消費時間を引いて、藤井4時間35分、佐々木4時間2分で戦っている。この後は午後3時にもおやつが出される。決着は26日夜の見込み。