立憲民主党の泉健太代表は28日、会見で日本維新の会の馬場伸幸代表がインターネット番組で「立憲民主党がいらっしゃっても日本は何も良くならない」などと発言したことについて「公明党からも苦言が出されましたが、どの政党があっていいとか、悪いとかそういうことを普通の党の幹部は言わない。危険な党代表をトップに据えている」と批判した。

馬場氏や維新の藤田文武幹事長は発言について謝罪や撤回を否定している。泉氏は「そこに維新の中から声が上がって来ないのが大変、不思議でもあるし、怖いなと思う」と指摘し、「民主主義に対する否定や攻撃であるし、そういったものが、まかり通るのは民主主義の危機」と反発した。

泉氏は次期衆院選を巡って野党各党と候補者調整を行う意向を示している。「どういう政党と一緒に候補者調整ができるかと言えば、民主主義を守る政党と候補者調整をするんであればやりたい。そういう政党だと見られるのかどうか、維新は。今、そんな維新自身は瀬戸際に立っているんじゃないか」と維新との候補者調整に否定的な見解を示した。

一方で馬場氏は立民のオファーに関して「我々には、まったく関係ない。衆院選において他党と選挙協力をする考え方はまったくない」と断言している。そして「ぬるま湯につかって、あ~、気持ちがいいなと思っている野党第1党がいるということが日本の政治をダメにしている」と名指しで批判している。【大上悟】